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2010年12月25日(土) 記事No.1039
西尾維新作
世界シリーズ第3弾
君と僕が壊した世界、読了。


久々に本を読んだなぁ。
ホントは赤川次郎の三毛猫ホームズの1巻か、我孫子武丸の「殺戮にいたる病」辺りを読みたかったんだけど、生憎どちらも見つからなくて、仕方なく世界シリーズ3巻を買ってきた。


以下、ネタバレあり
うーん、確かに不安感のある作品ではあったんだけど・・・
戯言シリーズ2巻を読んだときのような、緊迫感のようなものもあったけれど・・・

しかしあの形式のせいで、どうにもそれらの効果が薄れてく。どうせ○○なるんだろ。とか思ってしまう。


さて、まずはミステリーとしての感想。

推理自体も、「犯行が可能か不可能か」という点に絞るのであれば、難易度はそれほど高くない。
俺も劇中の病院坂黒猫と同じで他人の気持ちを考えるのが苦手だ。
いや、こと推理小説においては。の話なのだが。

だから、俺が推理するのは「犯行は可能か不可能か。」までなのだ
その殺人が起こった背景だとか、犯人の心情だとか、なぜこうせず、ああしたのか、動機がないじゃないかとか
そういった心理的な問題や状況的な問題を考えるのは苦手です。
某推理ゲームの探偵が「心をないがしろにするんじゃねぇ」的な事を言いますが、俺は常に蔑ろにして推理します。
動機なんて後付けでいくらでもつけれるんです。理由なんて突然とち狂う可能性があるんです。
物理法則に則って事件の仕組みが理解できれば、それが実行可能な殺人なら、それで俺の事件は終わりなんです。
「あー、犯人はこいつだろうなぁ。証拠も動機もないけど、こいつなら可能だろうなぁ。」これで十分なんです。

特に西尾維新のような、アンフェア気味な作家の作品を読んでいると
「警察に第一に疑われた奴は犯人ではない法則」とか
「根拠はないけど○○は犯人じゃない。と探偵が決め付けた人は犯人にならない法則」
「ミステリーは殺人事件で基本で事故死や自殺、病死などが結末になることはない。」
はあてにならないし。
もちろん後々、逆に俺の思っていた人物には実行不可能な証拠が出てきてしまった場合や、探偵が解決編において実行不可能な事を推理で示してしまった場合は、俺の負けですが。

っと、僕と君が壊した世界の感想から、脱線してましたね。


まぁ、そういった意味で、僕と君が壊した世界の難易度は低い。
しかし殺人が起こった経緯や、一見合理的じゃない方法を取った理由の説明までを問題とするなら、そこそこ難易度は高いのかも。

あともう1つ。
作品の形式的な理由もあり、どことなく「短編集」的な感じがあるんだよな・・・
推理物の多くは 殺人が起こって、1つ目の事件が解決する前に2つ目の事件が起こって・・・
最後にまとめて探偵が解決していくっていうのが一般的だと思うんだけど
この作品は事件1つ1つにそのたび解決が挟むから、どことなく短編集的。
あんまし短編集は好きじゃないんだよなぁ
事件も単純、解決も単純って感じで、物語を楽しむってより、単純にパズルゲームを順に解いていってる感じがして。
ドラマでも、「ガリレオ」のように1話1話個別の事件を個別に解決していくものよりも
「アンフェア」のように大きな事件を数話にわたって解決していくものの方がすき。


とまあ、ミステリーとしての評価はこんな感じ。
ただ、相変わらずの西尾維新、3章入った直後のあの感じとか、4章のあれとか
ああいうどんでん返し、ひっくり返し、意外な展開ってのはうまいんだよなぁ。
4章から5章に入るとき、ちょっと不安だったな。これはどっちに転ぶんだろう・・・っと。
どうせ○○なるんだろう。なんて思いつつも、そこは西尾維新。期待を平気で裏切る事があるので怖い怖い。
そういう意味じゃ、楽しめた。



総評としては、つまらなくもなかったけれど、面白いってほど面白くもなかったかな。
読んだ後の、おわったー!って感じもない。どうもこう「ファン向けの作品」感がある。
人間シリーズもそうだけども。


次は、一緒に買ってきた、西尾維新、世界シリーズ第4弾「素朴で不気味な囲われた君と僕の壊れた世界」かな・・・。





今年読んだ小説

森博嗣
 すべてがFになる
 冷たい密室と博士たち
 笑わない数学者
 詩的私的ジャック
 封印再度
 幻惑の死と使途
 夏のレプリカ
 今はもうない
 数奇にして模型
 有限と微小のパン

西尾維新
 零崎双識の人間試験
 零崎軋識の人間ノック
 トリプルプレイ助悪郎
 君と僕の壊れた世界
 不気味で素朴な囲われた世界
 君と僕が壊した世界

法月綸太郎
 密閉教室
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