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2011年01月28日(金) 記事No.1060
以下、「告白」(湊かなえ)の感想。

評価:★★★☆☆


ネタバレを含むので、未読の方は回れ右したがいいかも。












 
















んー、俺はどちらかというと、終わりよければ全て良しタイプ。
そういう意味から言うと
告白は面白かった。
けど、総合的な評価は微妙かなぁ。
★3つってところかな。
★3ならいいじゃん。って思うかも知れないけれど、最後の最後でカバーしたから★3つなだけで
やっぱり全体的には微妙かも。
人に「告白面白いから読んでみろよー」とか言えるレベルではないな・・・。

一番の問題点が、ぐだぐだと長ったらしいところ。
語り手を変えて書いていく手法は最近流行りのようだし
いろんな登場人物の心情を伝えていく手法としては悪くはない。

けれど、同じ場面を繰り替えされると、さすがに長ったらしく感じる。
視点を変えることで新しい真実が見えてくるならそれもまた良しなんだけれど
繰り返された話の中で、新しい真実が出てくるポイントなんてちょろっとだけ。

二章まではいいだろう。しかし三章~五章までは、ほぼ同じ話を、視点を変えて書かれているだけであまり面白みはない。確かに+αの部分や「その人それぞれの心情」というのを理解するにはいいのだが、くどいのだ。


さて、どうも俺が感想を書くと、酷評な事が多いのだが、全編に渡って漂う、あのイヤ~な雰囲気だけは評価できる。

こんな感じの書き方をすると、「お前何様だよ。だったらお前が書いてみろよ。」などと言われかねないが、別に思ったことを思ったまま感想とするのは自分に書ける書けないとは関わらずやっていいことだと思うので、あえて自重はしない。感想は小学生だって書かされるのだ。どこが面白かった。どこが面白くなかった。なんて話は読者なら誰にでも許される権利だと思う。
と、免罪符を掲げたところで、感想に戻ろうと思う。

第一章からすでにそうなのだが、唐突に人が死ぬあの書き方。唐突に新事実が出てくるあの書き方は、読者を引き込ませる。ミステリを読んだことがない人が読めば、それは確かに引き込まれるだろう。
ただしそれはえげつない系ミステリ(これは俺の造語だけど)を読みなれていない人には面白いかも知れないが、そういった話を読みなれている人からすれば、そこまでの物ではないと思う。
俺が今までまったくミステリを読んだことがなく、初めて読んだ本が「告白」だというのなら、この本に衝撃を受け、読み始めから読み終わりまで、心臓がバクバクしてたかも知れない。
けれど、残念ながら戯言シリーズで耐性が付いてしまっている俺には、そこまでの心地よさはなかった。
読み始めたときは、あー俺好みの、イヤーな雰囲気漂ってる本だなぁなどと思ったけれど
いまいち盛り上がりに欠けた。えげつなさが中途半端というか、驚きが中途半端というか。
確かに最終章である第六章だけは、そんな俺でも思わずニヤりとしていたけれど・・・

まあ、その最終章の最後の最後のあの展開ですら、ちょっと読めたところもあった。
似たような話を読んだことがあるからだけれど。

やはり全体的に長すぎたなと思った。
買ったときは、思ったより薄いなぁなんてガッカリしたけれど、読み終えた今は、それより更に薄くてよかったんじゃないのかなぁなんて思う。
ぐだぐだとした部分を省き、スマートに、もうちょっと驚きの連続であったなら、この本の評価はもう少し高かったかなと思う。





で、だ。
この本を読んで思うのが
ミステリってなんなんだろうなって思う。
すごい個人的な分類をするなら、この本はミステリではなくサスペンスなんだが
明確な探偵は出てこない。読者が事件の真相に気づくようなタネが仕掛けられているわけでもない。
いや、そもそも謎がどこにも出てこない。
これはミステリではなくサスペンスだろう。なんて思うんだけど
本の帯には「ミステリ」だとか「推理小説」だとか謳ってある。
何をどう推理する推理小説なのだろうか・・・。


もっとこう、分けの分からない展開。
え、え、どうやってこれ殺したの!?殺害不可能じゃん!?って言えるような衝撃的な事件。
そういうのを期待してたんだけどなぁ。




追記
これをどう映画化したのか、ちょっと気になる。
すごく映画化しづらい話だった気がするんだけれども・・・。
そのうち、レンタルで安くなったら借りてくるかな。




追追記
そういえばこれが今年の読書1冊目か。
まぁつまらなくはなかったし、1冊目としてはいい走り出しだとは思う。
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