2009年07月24日(金) 記事No.547
と思っていたのだが、これはどうもシリーズ3冊目だったらしい(ぇ
物語はまーまー 中の上ってところか。
普通に面白かった。
しかしそれ以上に、俺の性格に合う本だなーって思った。
あとがきのネタバレあり(ぇ
この本は
戯言遣いを名乗る詐欺師が一から十まで、自分にとって都合のいい理屈を矛盾だらけに並べ述べるだけです。肯定しては否定し、逃走しては投降し、尊敬しては憤慨する。戯言遣いが教師となって他人に教えることなど何もありません。でもそもそも、「教える」と「学ぶ」は対義語じゃないですしね。
――クビツリハイスクールあとがきより抜粋――
ってな本です。
俺も、自分は戯言遣いだと思ってます。
自分にとって都合のいい理屈を、その場その場で並び立て
都合が悪くなるとあっさりその理屈を否定し、別の理屈を組み立てる。
なるほど。まさかそれをテーマにした小説があるとは思わなかった。
俺に本格的な小説を書くほどの言語能力はないので、さすがに本書の主人公のようなむつかしい言葉を使った戯言は書けないが
確かに俺は戯言遣いだ。
いや、単純にかっこいい名称を発見して、喜んでるだけで
世間一般で言うところの理屈屋なだけなんだけどね。
そのうち2巻を買って来よう。
あー、それともう一つ、これは常日頃から俺が考えてることだな・・・
世の中には色んな人がいて色んな意見があるといいますが、実際そんなことはなく、数えてみれば三つか四つくらいなもんです。その数少ない思想の中で「俺はA思想のレベル5」「私はB思想のバージョン2.6」とか言い争っているわけで、辿っていけばどんなものにも源流があって、案外その源流の方が簡潔に「ビシッ」と決まってる感があります。
――クビツリハイスクールあとがきより抜粋――
人間なんてものは分類すれば数パターンに分類できるんです。
さすがに3つか4つというのは言いすぎな気がしないでもないですが
源流はそんなに多くなく、その組み合わせや、レベルの高さなどによって、個性というものができているんではないかと。
この辺の考え方は「空の境界」の『起源』の考え方にも、近いものがあるかな。